起業動機① 事業立ち上げの背景となる将来感

下図の中のグラフは、少し古い統計データですが、国内の民間企業の研究開発投資の効率がずっと下がり続けていることを示すものです。よく言われることでもありますが、「製品ライフサイクルが短くなった」「ひとつの研究開発・新製品から回収できる利益が減ってきている」ために、昔のように研究開発をしても企業の売り上げや利益になかなか通じなくなってきています。

また、高度成長のような時代には、ビジネスモデルはあまり変化せず、技術的なイノベーションが付加価値をうんでいたのが、最近は、むしろ人々の暮らしの「仕組み」を変えること、それは必然的にビジネスモデルも変えることにつながりますが、によって付加価値が生まれている面が強まっていることもよく聞く論調かと思います。

しかし、そうすると、仕組みを考案する人がなかなか技術がわからないという状況がうまれることになります。これは、技術開発のアウトソースの必要性が高まることに繋がると考えています。別の言い方をしますと、新しい仕組みを考える人と高い技術力をもっている人をより効率よくマッチングする仕組みが求められていると思っています。

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