何を実現しようとしているのか、目指している領域はどこか

以上の3つの方策で実現を目指しているのは、すこし難しい技術的な課題に困っている人が、Web上で迅速な課題解決を得られるようにすることです。

既存のクラウドソーシングでも、「マイクロタスク」と呼ばれるような、誰でも短時間で行うことのできる単純な作業を依頼することや、「ロゴのデザイン」のような作業はうまく機能していますが、依頼要件をお互いに認識合わせるのにすこし手間のかかるようなシステム開発などでは、契約が成立して業務を開始してから認識のずれが判明してトラブルとなることが多数発生しています。

一方で、100万円、1,000万円という対価となるような規模の業務であれば、要件のすり合わせに手間をかけてもペイしますし、納品までの期間もある程度必要となりますので、人的な営業や対面でのMTGなどを経ての契約でも問題はなくWebのプラットフォームの必要性もあまりありません。

本プラットフォームが実現を目指しているのは、100万円、1,000万円という対価とはならず、基本的には、既存の業務体制で対応することを予定していた業務の中に、予想していなかった技術的な課題が発生した場合に、スポットで依頼することができる、オープンなプラットフォームを実現することです。スポットの業務依頼で、100万円、1,000万円という対価とはならない業務ですが、既存の業務体制では解決がてきないという、ある程度以上の難易度、業務の複雑さを伴った依頼をWeb上で簡単マッチングして機能しているものは、現在はまだ存在せず、そのようなまだ存在しないサービスを、前述の新しい仕組み・プロセスによって実現しようというものです。

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