起業動機③ クラウドソーシングの広がり

一方で、企業の業務の外部委託の広がりという側面のひとつとして、やはり数年前からクラウドソーシングの広がりというものがあります。2014年にクラウドワークスが上場したこともあり、2014年から2015年にかけて特にメディアに取り上げられていましたが、現在でもクラウドソーシングによる取扱い高は成長し続けています。

クラウドソーシングは、Webを活用することにより業務の委託先を非対面で見つけることができ、業務の遂行までWeb活用により非対面で完了させるという形態の業務の外部委託かと思います。企業対企業の取引も含みますが、主に委託元は企業で、委託先は個人であることが多く、個人の多様な働き方を可能とする選択肢のひとつとして取り上げられることが多いかと思います。

最近は、ある特定の「業務」や特定の形態の「依頼」に特化した、特化型のクラウドソーシングのサービスもいろいろ登場するようになってきましたが、すこし難しい技術的な課題を解決してもらうことのできるクラウドソーシングのサービスとして、機能しているものはまだ存在しないかと思います。

クラウドワークスやランサーズのようなクラウドソーシングのサービスでも、Webのシステム開発などの技術業務の委託はできますが、業務の委託が決まった後に要件についての認識の違いなどがでてきてトラブルとなることも多いといわれており、結局は、業務要件がシンプルで認識のずれが起きないような対象であればよいのですが、技術業務のような要件が複雑な業務については、まだ効率的にマッチングする仕組みができていないと思っています。

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